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ウインドフォイル教室 / ウインドフォイル注意事項 V2

2021/05/02

ウインドフォイル、楽いですね
しかし、トラブルに遭わない為に注意が必要です。
前回は、ケガにをしない為に必要な事を書きました
今回は 「大切なフォイルを海底に落としてしまわない」為の注意事項を紹介します。

先ず、フォイルから生まれる力がどの様に加わるかを理解しておくと分かり易いです

①の図は
実際走らせて フォイリングしている時、フォイル上に発生している力を書いてみました
主翼・尾翼共に 水の流れにより揚力を生み出してボードを持ち上げる方向に力が働き ボードが浮き上がります。

②はフォイリングしている時に フォイルを支えるボード側のフォイルBOXに掛かる力の向きを書いてあります。

図の通りボックス内に収まるマストのヘッドは、
進行方向側となる 前側は入り込む側に力が働き
後方側の後ろ側は離れる方向に力が働くのです。

この力はFinでのウインドサーフィンではこの様な力の掛かり方は起こらないので同じと考えてはなりません
むしろ注意しておかないとならない部分として覚えて置いて下さい。

左側は ボード側のマストへッド内の ボードとフォイルを繋ぐ樽型ナット
右側は 主にFinに収まっている真鍮製樽型ナット
この二つはボードとフォイル、ボードとFinとを繋ぐ大切なパーツです
フォイルに使われるのはより硬いステンレス製のナットが使われています
Finよりも大きな力が掛かるので真鍮製では十分ではない様です。


フォイルを固定する為に使われていたボルトです
フォイルボックス内でマストヘッドが動くと簡単に曲がってしまいます。
曲がってしまったボルト気が付かないで使ってしまっていると
樽型ナットのネジ山を削ってしまう事となり十分に固定されなくなります。

二つのナット奥側はネジ穴に対して真っ直ぐですが、
手前はズレているのが判ります このままボルトを入れてしまうと
樽型ナットのネジ山をつぶしてしまう事となります
上の画像のケースと共に固定する事が出来なくなります。
Finでもよくやってしまうケースですね

上のズレている状態でネジを入れると

この様になります。
この右側のボルトと傷んだナットを使った場合の映像がこちら ↓

曲がったボルトを確認するにはこの画像と映像の様にすると確認できます。↓

ボードの側に問題が有る場合も有ったりします。
紹介します
ボード側のFinを含めフォイルを固定するボルトの穴が
それを取り付けるのにストレス無く使える位置に空いている事はまれで
その割合は半分程度しか有りません、殆どが削るなどの調整が必要なのが現状なのです。
それらの事を理解していないと無理してネジを斜めに入れてしまう事となります
上に書いていた事を注意してネジとナット側の位置が合わせ力を入れなくても回せる様に調整する事をお勧めします。


この様な形状のボードの調整はし易いのですが


この様な形状のボードだと調整する範囲が限られため 工夫しなければなりません

特にフォイルマストヘッドのナットの位置はFinと違い
ヘッドの真ん中に付けられている事が殆どですのでボルトの角度が大きく変わりがちです。
大きく穴の位置を調整する必要が有ったりします。


マストヘッドの形、
スターボード社(下)はIQフォイルが登場してから上の図の通り大きめの形状のマストヘッドと為っています
タイのコブラ社で作られるフォイルBOXに合わせて作られています
大きい分BOXに掛かる負担を少なくなります
マストの角度を調整でき バランスの調整ができます
フォイルボードの中にはデープタートルBOX形状のボードもあるので
その場合は溝に沿ってカットして合わせます
少し前の大き目のスラロームボードなどで デイープタートルのネジ側に空間があるボードの場合、
詰め物を入れてそれ以上に入り込まない様にした方が良いです。

上はAFS社のマストヘッド、FinのデープタートルBOXの形状に収まる様になっています
BOXに入り過ぎない様にボトム側にストッパーとなる受けが作られています

上の二つのフォイルマストは新しい目のフォイルですので
樽ナットの位置がヘッドの真ん中に付けられています。

そうでない頃の位置のフォイルでのトラブルでは
フォイルのマストヘッドに掛かる力に対して耐えられず破損、
樽ナットを支えるナットとヘッドの一部を残して脱落したケースです。
カーボンと樹脂の複合素材ではひび割れが出来ると強度が極端に損なわれるのです


脱落の前にひび割れが見つかり、ひび割れが 酷くなる前の対策として、
樽ナットの位置を打ち変えるのもトラブルを防ぐ方法の一つ

私たちが想像している以上に過度に力が掛かっています
少しの原因で大きなトラブルとなる事が起こりえます。
十分に注意してフォイルを落としたり、ボードを壊したりなど
トラブルに遭わない様に ウインドフォイル楽しんでいきましょう。

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